人やペット(犬・猫など)にやさしい

人やペットなどへの影響は低く、安心してお使いいただけます

キシラモン、タケロックの有効成分クロチアニジンはシロアリの神経伝達部分(ニコチン性アセチルコリン受容体)に作用し、神経をマヒさせて死亡させます。しかし、神経伝達部分(受容体)の構造が異なるため、人やペットなどの脊椎動物にはほとんど影響がありません。

クロチアニジンは毒劇法非該当です

施工中でも安心
短期毒性:急性毒性について

キシラモン、タケロックの有効成分クロチアニジンは安全性が極めて高く、散布直後であっても人体への影響はほとんどありません。ラットを用いた実験では、クロチアニジンの急性経口毒性(LD50)は5000以上と、食塩よりも毒性が低いとされています。安全性の高さは他の薬剤を圧倒しています。

急性経口毒性LD50(mg/kg)
毒 物 50以下
劇 物 50を越え300以下
非該当 300を越えるもの

※急性毒性を表す指標の1つとして急性経口毒性LD50を用います。

急性経口毒性(LD50)とは…

口から1回で投与した(食べさせた)場合、その投与した試験動物の半数(50%)を死に至らしめる薬物の量のことを意味します。体重1kg当たりの薬量で示しますが、数字が大きい程、安全性が高いことになります。通常2000以上あれば毒性は弱いとされています

LD50比較

有効成分 急性経口毒性(ラット)LD50(㎎/㎏) 毒劇物分類
クロチアニジン 5000以上 非該当
有効成分(1) 410~440 劇物(※1)
有効成分(2) 97 劇物
有効成分(3) 441~1152 劇物(※1)
ビタミンC 11900 非該当
食塩 3,000~3,500 非該当
ニコチン 24 毒物
テトロドトキシン
(フグ毒)
0.0085 毒物

出典:The Pesticide Manual 12h Edition (2000年)、農薬工業会HP(http://www.jcpa.or.jp/)
※1 毒劇物分類はラットの急性経口毒性のみでは分類されません。この場合は、ラット急性経口毒性以外の毒性から劇物に分類されています。

数値が高いほど急性毒性が低い(=安全性が高い)ことを示しています。
クロチアニジンの安全性の高さは他を圧倒しています。

シロアリ用防除薬剤についてラットを用いた急性経口毒性LD50を調べると、クロチアニジンの急性経口毒性LD50は5000以上であり、食塩よりも毒性が低いといえます。
毒性の低さは他の薬剤を圧倒しています。
クロチアニジンは毒劇物取締法では毒劇物に該当しません。

体重50kgのラットがいたとしたら…

クロチアニジン : 250g
タケロックMC50スーパー(原液) : 10000g = およそ 10L(1)
タケロックMC50スーパー(50倍希釈液) : 500000g = およそ 500L(2)
(1)(2)はクロチアニジンのLD50で換算

口から摂取しても
半数のラットは死亡しない。
(1回投与)

施工後もずっと安心

キシラモン、タケロックの有効成分クロチアニジンは安全性が極めて高く、散布後長期で居住しても人体への影響はほとんどありません。「一生にわたって摂取しても健康に害を及ぼさない量」を動物実験等から求めたADI(一日接取許容量)という指標からも、クロチアニジンの長期安全性が実証されています。

長期毒性:慢性毒性について

長期的安全性を考慮する指標としてはADI(1日摂取許容量)を用います。

ADI (1日摂取許容量)とは・・・
人が一生涯にわたり毎日摂取してもなんら健康を害することがない化学物質の一日当たりの最大量です。値が大きいほど安全性が高いことになります。

摂取許容量が大きい=毒性は低い=安全性が高い

ADI比較

有効成分そのもののADIは<B>が最も高いが、実際の散布時濃度に換算すると、クロチアニジンよりも4倍高い濃度となる。従って、使用時の濃度における比較(相対値)では、クロチアニジンの長期安全性が最も高くなる。

屋外試験(試験機関:近畿大学)

タケロックMC50スーパーで処理した土壌は、木材片はシロアリの被害をうけていないが、未処理の土壌では蟻害が確認できる。

■ 試験地:鹿児島県南さつま市高橋潟国有林
■ 試験期間:平成14年10月~平成16年12月
■ 試験方法:(社)日本木材保存協会規格(JWPS-TS-S)
「土壌処理用防蟻剤等の防蟻効力試験方法および性能基準」による。

屋外試験(試験機関:近畿大学)

基礎、束石処理を想定して、コンクリート柱(3x3x5cm)にタケロックMC50スーパーを塗布。

無処理の場合:薬剤塗布なしでは蟻道がつくられた。 タケロックMCスーパーを塗布した場合:忌避性が無いため、シロアリがコンクリート柱に接触するが、蟻道が作られることなく1日後に全頭死亡。

蒸発しにくいため、空気中に拡散しない

キシラモン、タケロックの有効成分クロチアニジンは超低臭性で、不快な臭いがほとんどありません。しかも、極めて蒸発しにくいため、住居内や庭などの空気中にほとんど拡散しません。化学物質は温度によって蒸発のしやすさ(飽和蒸気圧)が決まっており、例えばクロチアニジンが1g蒸発しているとすれば、キログラムやトンという膨大な単位で蒸発している有効成分もあります。

例えば、クロチアニジンが1g蒸発しているとすれば、
ある有効成分では320kgも蒸発していることに・・・

飽和蒸気圧比較

有効成分 蒸気圧(Pa, 25℃)
クロチアニジン 1.3×10-10
有効成分A 4.0×10-10
有効成分B 1.7×10-7(30℃)
有効成分C 6.6×10-9

蒸気圧が低いほど、空気中に成分が蒸発しにくい(=空気を汚さない)ことを示す。クロチアニジンは最も蒸気圧が低く、さらにマイクロカプセル化を図ることにより、環境への負荷を最大限低減している。

飽和蒸気圧とは

化学物質は蒸発して気体になり、周囲に圧力をかける性質があります。その圧力を蒸気圧といい、化学物質により蒸気圧は異なります。 飽和蒸気圧とは、これ以上化学物質が蒸発できなくなる時の平衡に達したときの蒸気圧のことです。飽和蒸気圧が低いということは、(その値以上に化学物質が蒸発することができず)蒸発しにくいといえます。クロチアニジンは、蒸気圧が極めて低いことから、蒸発しにくく、空気を汚しません。

強制伝播性確認試験

薬剤非接触のシロアリに対する伝播効果が確認された

接触試験

40℃ : 90日後シロアリを投入

タケロックMC50スーパー散布コンクリート→2時間後 前頭死亡 無処理コンクリート→4日後 前頭健全

コンクリート表面に散布した場合においても十分に防蟻効果があります。
コンクリート表面に散布されたマイクロカプセル

水への溶解度比較

有効成分 水への溶解度(g/L)
クロチアニジン 0.327
有効成分A 0.61
有効成分B 54.3
有効成分C 4.1

クロチアニジンは、ネオニコチノイド系薬剤の中では最も溶解度が低く(=水に溶けにくい)さらに、有効成分をマイクロカプセル化することによって、一層溶解度の低減を図っている。

散布時の濃度比較

散布時の濃度(薬剤の使用量)はクロチアニジン(タケロックMC50スーパー)が最も低く、他の製品の1/2~1/4の濃度で土壌に散布することができる。従って、最も環境への負荷が少ないと言える。