[ 住まいの害虫図鑑 ]

カツオブシムシ

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成虫の体長は2〜6㎜、黒色に褐色、黄、白の斑紋があります。幼虫は4㎜前後で暗褐色か黄褐色で、長い毛が密生しています。足は短いですが、すばやく移動します。産卵は5月頃。屋内の薄暗いところで行い、産卵が終わると庭先で花蜜を吸って死にます。
種類によって食性が違うので、被害は動物質・植物質の両方に及びます。ハラジロカツオブシムシやトビカツオブシムシは動物性乾燥食品や動物標本、ヒメマルカツオブシムシやヒメカツオブシなどは衣類や織物をボロボロにします。

  • ヒメカツオブシムシの成虫

    ヒメカツオブシムシの成虫

    日本種。輸入穀類や飼料、
    製粉工場でしばしば発見。
    体長3.3〜5mm。
    (公財)文化財虫菌害研究所提供

  • ヒメマルカツオブシムシ幼虫

    ヒメマルカツオブシムシ幼虫

    日本を含む世界共通種。
    毛布、毛織物、羽毛などや
    穀類などを加害。
    幼虫の体長は4mm前後。