[ 住まいの害虫図鑑 ]

ナガシンクイ

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オオナガシンクイは体長9~15 ㎜、チビタケナガシンクイは2.5~3.5㎜でともに黒褐色、円筒形に近い形をしています。ラワンなどの南洋材、アメリカやカナダからの輸入木材の大害虫で、木材表面を残して中をボロボロにします。
穀物、植物の種子、果物も食べ、電話線、酒樽、コルク栓にも穴をあけます。繁殖期は3月~9月、とくにオオナガシンクイの成虫が大発生するのは梅雨明け、30℃を越すような夏、和風の土壁のこまい竹を食べるチビタケナガシンクイは5月と9月です。被害の様子やはヒラタキクイムシと似ていますが、ナガシンクイは産卵を終えた成虫が2~5㎜の穴をあけて再び木の中に入って加害するので厄介です。

  • オオナガシンクイ

    (京都大学提供)

  • チビタケナガシンクイムシ

  • ニホンタケナガシンクイムシ

    (京都大学提供)